こんにちは。心春です。
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
自家中毒って聞いたことがありますか?
子供の突然の嘔吐は、お腹の風邪とは限りません。
嘔吐物がリンゴのようなにおいがしたら、自家中毒の可能性を考えてみてください。
自家中毒とは
自家中毒は、医学的にはアセトン血性嘔吐症や、周期性嘔吐症と言われていて、嘔吐が中心となる病気の事です。
「自家」の意味は「体の外からやってきた毒物による中毒症状ではなく、自分の体の中でできた物質による中毒症状」という意味で、自分の家という意味ではありません。
子どもが突然繰り返す嘔吐症状「自家中毒」ってどんな病気? | フラワー薬局通信から引用させていただきました。
『中毒』とついているので、食中毒と思われるかもしれませんが、自家中毒は食中毒ではありません。
自家中毒の症状
- 2歳〜10歳くらいの痩せ型の子供に多い
- 起床時に起こりやすい
- 心配性・神経質な子供がなりやすい
- 激しい嘔吐
- 強い悪心
- 嘔吐物がリンゴのようなにおい
- 血液中・尿中のケトン体が上昇
- 発熱はない事が多い
- 顔面蒼白でぐったり
- 腹痛・頭痛
- 食欲不振
自家中毒のメカニズム
我々の体は多くの細胞からできています。この細胞のエネルギ−源は、大人は脂肪と糖ですが、子どもは糖しか上手に利用できません。従って飢餓の時など、糖質が枯渇した場合、体の中の脂肪組織が予備のエネルギ−源として分解されます。子どもは完全にこの脂肪を代謝できないため、不完全燃焼物として体の中にアセトン体という子どもにとって中毒物質が生じます。これが全身を廻り上記のような症状を引き起こします。
自家中毒とは|病院からのお知らせ一覧|お知らせ|すこやか小児科(枚方市・小児科・乳児健診・予防接種)から引用させていただきました。
アセトン体とは、ケトン体の事で、脂肪の代謝物です。
エネルギーを作るための糖質が体内から不足してしまい、脂肪を使ってエネルギーを作ると、脂肪を完全に代謝できない子供にとって中毒物質であるケトン体が体内に増えてしまい、嘔吐が引き起こされます。
原因になること
- ストレス
- 自律神経の乱れ
- 肉体疲労
- 寝不足
- 風邪などで誘引されるときもある
- 食べ過ぎ、または空腹
お腹の風邪と間違われやすい
これまで嘔吐、腹痛などで病院に行くと必ず『お腹の風邪・胃腸炎だね』と言われて来ました。
もちろんお腹の風邪・胃腸炎の時もあるし、それが引き金になって自家中毒になることもあるそうです。
何だか胃腸炎の時と違う気がするんだよな…と思い、子供の嘔吐について調べていて、自家中毒の事を知りました。
嘔吐物やお口から本当にリンゴのようなにおいがするので、分かりやすいです。
自家中毒の治療
軽症の時の治療法は胃腸炎と同じような対応で、嘔吐がおさまるまで様子を見ます。
- 軽症の時は、経口か座薬による吐き気止めを使う
- 安静にする
- 基本的には吐き気がおさまるまで絶食
- 10分間隔でひと口、経口補水液など糖分を含む飲み物を飲ませる
- 排尿により、体内からケトン体が排出されると落ち着いてくる
- 平気そうならラムネ・氷砂糖・黒糖などを口に入れてあげる
以下のような場合は、ブドウ糖などを点滴する必要があります。
- 嘔吐がおさまらない時
- 水分を摂取できず、脱水症状になってしまう事が考えられる時
- 悪心が強く、肉体的・精神的につらそうな時
自家中毒の対策
自家中毒は家庭での対策が大切なようです。
- 自家中毒になりそうだと思ったら、いつもよりも多く、糖分・甘いものを与える
- 何も食べないで寝てしまう事がないようにする
- 脂っこい食べ物を控える
- 睡眠をたっぷりとらせてあげる
- 規則正しい生活
- ストレスを発散させてあげる
- 子供との時間・スキンシップを多くとってあげる
なんかおかしいなと思ったら疑う
うちの子の場合ですが、『お腹の風邪・ウイルス性胃腸炎』の時は、急激に体調が悪くなって、激しく嘔吐しますが、ピーク時間はそれほど長くはありません。
胃腸炎の時の嘔吐は、一度で終わることもあります。
嘔吐がおさまると、あっという間に元気になって、その後下痢になります。
自家中毒の時は、嘔吐後も悪心や腹痛、頭痛などの症状があり、ぐったりする時間が長く続いていました。
胃腸炎の時の様子と違う事を伝えてみても、お医者さんからは「胃腸炎だよ」と言われました。
自家中毒による嘔吐だったであろう時が過去に数回、便秘による嘔吐が1回、脱水症状による嘔吐が1回ありましたが、すべて『お腹の風邪』と診断されていました。
話が少し逸れますが、脱水症状の時は命の危険もありました…
朝に嘔吐して、お昼に小児科に連れていって眠くなる吐き止めを点滴をしてもらいましたが、その後も手足がとても冷たく、顔色も戻らず、唸ったりしてとてもつらそうにしていました。
そのまま夜を越すのが不安になり、大きな病院に連れて行って、ばい菌などの検査?をしてもらいましたが、不検出でした。
『すこし甘いもの飲ませてみて。おすすめはりんごジュース』と言われたので、飲ませてみると、体を起こして座っていられる程まで回復していきました。
1人のお医者さんの診断を鵜呑みにしすぎず、おかしいな、なんかいつもと違うな…と思ったら、自分でも調べて、別の病院で再度診てもらう必要性を考えるべきだなと、改めて思う出来事でした。
いつも子供の様子を見ている親の感はきっと正しいと思います。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。